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2004/06/30
三宅島の火山活動に関する火山噴火予知連絡会統一見解
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三宅島の火山活動は、最近1年半以上大きな変化はなく、現在程度の火山ガスの放出は当分継続する可能性があると考えられます。
三宅島の山頂火口からの噴煙の高度及び火山ガスの放出量は長期的には低下してきましたが、最近1年半以上の間横ばい傾向が続いています。二酸化硫黄の放出量は1日あたり3千〜1万トン程度で概ね横ばいです。火山ガスの組成に顕著な変化は依然認められません。放熱率も最近1年半以上顕著な変動は認められず、ほぼ同じ水準を維持しています。
今年3月に山頂付近に火山灰をもたらす程度の微小な噴火は見られたものの、山麓に降灰をもたらすような噴火は2002(平成14)年11月24日以来観測されていません。
火口内の表面温度は、最近1年半以上大きな変化はありません。全磁力観測からは、山頂火口直下の温度は2002(平成14)年以降長期的に低下していると推定されます。
山頂火口直下浅部の火山性地震の活動は継続していますが,連続的に発生している火山性微動の振幅には最近1年半程度は大きな変化はありません。
活動の開始以来観測されてきた三宅島の収縮を示す地殻変動は、地下深部からのマグマ供給の一時的な増加に対応すると思われる変化は時折見られますが、脱ガスに伴うと思われるゆっくりした収縮が続いています。
以上のように、三宅島の火山活動は、全体として最近1年半以上大きな変化はなく、現在程度の火山ガスの放出は当分継続する可能性があると考えられますが、現段階で、火山活動が活発化する兆候は見られません。ただし、これまで同様、小規模な火山灰の噴出などの可能性はあります。
三宅島では、今後も局所的に高い二酸化硫黄濃度が観測されることもありますので、風下に当たる地区では引き続き火山ガスに対する警戒が必要です。また、雨による泥流にも引き続き注意が必要です。