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2003/01/22
平成15年1月21日開催
火山噴火予知連絡会 記者会見 
(三宅島部分のみ)
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平成1月21日に開催された火山噴火予知連絡会後の記者会見の中で、三宅島に関わる部分のテープ起こし(要旨)をしました。 なお、最初の一問目の質疑応答のみ聞き取れませんでした。
 
司会 では、三宅島に関する質問を受けます。
記者 収縮が膨張に転じたということの意味なんですが。
井田会長 全体としてはバックグラウンドで常に膨張していると。 少しずつ膨張していて、まあ次の準備かもしれませんが続いていると。 ただ、いままでは火山ガスの出る量が非常に大きかったもので、本来だったら膨張が見えるはずのところが、火山ガスによる収縮の効果の方が上回ってしまったということ。
記者 素人的にはですね、2000年の噴火前にわずかな膨張が見られたと。 その先がわからないということですと、マグマがあがってきて膨張の結果、噴火になったということではないかと。
井田会長 膨張の結果として、マグマが溜まって噴火が起こったとは思っています。
記者 そうなんですが、今回の膨張というのは、そのまま次の噴火とか、そういうのにつながる動きがあるのかということ。
井田会長 つまり、こういう言い方をすればいいでしょうか。 バックグラウンドとして、わずかな膨張があります。 それはずっと先の噴火を示しているだろうと。 で、それが見え始めたからといって、噴火が近いとか、そういうことを意味するものではない。
記者 ガスの効果がなくなって、もとのバックグラウンドが出てくるということは、そういう意味からしたら当たり前のことなんでしょうか。
井田会長 まったく当たり前ではありません。 まあそのへんは確実にはされていないのですが、何かマグマの底が変わったんじゃないかと思っていますが、それがどういうふうに変わったかという詳細はわかっていません。
記者 次の噴火へのヒントというのは。
井田会長 ここでは膨張傾向を次の噴火のヒントということでとらえているのではなくて、脱ガスの効果がそれだけ少なくなってきたんだと、そういうようなイメージ。
記者 そうしますと、終わりというのがだんだん見え始めているんだという認識でいいですか。
井田会長 それは終わりというのを何をもって言うのかというとですね。 それは難しいです。 いま一定の割合で減少していくとするとですね、それは原理的な数学的なことをいうと、いつまでも終わりがないですね。 そうだとしても現実的にはいろんな変動がありますし、ことによると一定の割合でどっかのステージで止まってしまって・・・。 そのへんのところを判断する材料はデータとして何もないのですが、ただまあ終わりの方向に向かって確実に動いているということは見えているということ。
記者 ガスの減少割合が一定のレベルで減っていくと考えると、例えばあとどれくらいするとガスの濃度が全島として安全なレベルになるんじゃないかという見通しは。
井田会長 それはこれまでも何回か繰り返したと思うんですが、どこまでいったら安全と言うかということを決めないと、決まらないんですね。 で、そこがなかなか定めるのが難しい。 例えば桜島並になったらいいかというと、それもまた議論があって、実は桜島も危ないんだという話もあって、そこが決まらないんですね。 だからこれも繰り返しになりますが、それをどう認識するか。 あるいは防災対応として何をするかということによって変わるわけです。 自然現象としてガスが減っていることは確かなんだけど、どこまでいったらという結論が自然現象だけでは予想できない。
記者 防災対応は別に問題があるとして、いまのペースでいくと、例えばどれくらいで何トンくらいになるという見通しをあえて言うことが可能なものなのか。
井田会長 例えばですね、三分の一の割合で減ってきていて、いま平均して6千トンとすると1年後には2千トン、桜島並になる。 それは簡単な数学でそうなるわけです。
記者 それは単に数学的な意味にすぎないということですか。
井田会長 数学的な意味にすぎないかどうかわかりませんし、まあこれだけ長く続いたんだから、あと1年くらいは続くだろうという考えもあります。 だけど、その終わりがどうなるかが実は我々火山学のところで正しくよくわかっていないんですよね。 ガスについては、どういうふうにして終わるのか、よくわかっていない。 だからいまは数学としてはそうなっている。 だけど同じことが本当に続くのかというと、それを言うだけの情報を我々は持っていない。
記者 少なくとも、昨年のいまごろ会長が言われていたようなペースで、一応この1年間は経緯して、まあ途中でペースの差はあったかと思いますが、このまま順調にいけば・・・。
井田会長 そう言われると、だからまあ我々のみていた状況でもって順調に減っていると。 それに対応していろいろな火山活動も順調に低下していると。
記者 島に帰れる見通しがだんだん見えてきているというのは間違いないでしょうか。
井田会長 見通しが見えてきているかどうかというのは、どういうふうにそれを思うかですよね。 そういう方向に自然現象が動いているのは確かです。
記者 逆に言うと、そこまでしか言えないと。
井田会長 それはまた繰り返しになりますが、火山現象だけを見ていたのでは言えないし、火山現象についても、ことによると非常に幸運な場合には、あるとき1年を待たずにパタっと止まってしまう可能性だってあるし、逆に思ったより減らずにある程度のところでずっととどまってしまう可能性だってあるんですね。 そのへんのところで我々残念ながら情報としてそれを裏付けるような根拠というかバックグラウンドを持っていないということです。
 
以上です。